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2026年人気の猫種ランキング。スコティッシュが1位の理由

2026年も、日本でもっとも人気のある猫種はスコティッシュフォールドでした。アニコム損保が毎年発表する「猫の名前&猫種ランキング」によれば、新規契約の約14%をスコティッシュフォールドが占め、堂々の首位。なぜこの品種がこれほど長く愛され続けるのか。本記事では、最新のランキングデータをもとに、人気猫種の顔ぶれとその背景、品種トレンドの変遷、そして飼う前に知っておきたい健康面の注意点まで、まるごとお届けします。

目次

2026年版 人気猫種ランキングTOP10

アニコム損保が2025年2月〜2026年1月に新規契約した0歳の猫54,764頭を対象に集計した、2026年版の人気猫種ランキングは以下の通りです。

  1. スコティッシュフォールド(約14%)──17年連続1位
  2. 混血猫(MIX・雑種)(約11%)──保護猫ブームで年々シェア拡大
  3. マンチカン(約10%)──短足の愛らしさで不動の上位
  4. ラグドール──ブルーの瞳と大きな体、抱っこ好きの性格が魅力
  5. ノルウェージャンフォレストキャット──ゴージャスな被毛と穏やかな気質
  6. アメリカンショートヘア──クラシカルな人気種。前年より順位を上げる
  7. サイベリアン──大型で低アレルゲンとされる注目品種
  8. ブリティッシュショートヘア──丸い顔立ちとぬいぐるみのような佇まい
  9. ベンガル──ヒョウ柄の野性的な美しさが根強い人気
  10. メインクーン──「穏やかな巨人」と呼ばれる大型猫

注目すべきは2位の混血猫です。保護猫の譲渡が社会的に広がったことで、「品種にこだわらない」という選択肢が年々存在感を増しています。

各品種の特徴をざっくり解説

スコティッシュフォールド──折れ耳だけじゃない魅力

スコティッシュフォールドの最大の特徴は、前方に折れた耳です。ただし、実際には「立ち耳」の個体のほうが多く、立ち耳のスコティッシュも根強い人気があります。まんまるの顔に大きな瞳、ずんぐりとした体形。性格は穏やかで人懐っこく、鳴き声も比較的小さいため、マンション飼いにも向いています。

マンチカン──短足のアイドル

短い脚でちょこちょこ歩く姿が愛らしいマンチカン。実は短足の個体は全体の約2〜3割で、残りは普通の脚の長さです。好奇心旺盛で活発、社交的な性格も飼いやすさにつながっています。

ラグドール──究極の抱っこ猫

「ぬいぐるみ(ラグドール)」の名の通り、抱き上げると力を抜いて身を任せてくれる穏やかさが最大の魅力です。ブルーの瞳にセミロングの被毛、体重は5〜8kgと大きめ。静かで落ち着いた性格から、小さなお子さんがいる家庭でも飼いやすい品種です。

ノルウェージャンフォレストキャット──北欧の森の猫

ノルウェーの厳しい自然環境で育まれた、ゴージャスなダブルコートの被毛が特徴です。体格はがっしりとしていますが、性格は温厚で忍耐強く、他のペットや子どもとも仲良くできます。

ブリティッシュショートヘア──英国生まれの紳士

丸い顔、丸い目、密度の高い短毛。まるでぬいぐるみのような見た目で、近年じわじわと人気を伸ばしています。独立心があり、べったりしすぎない「大人な距離感」が、共働き世帯に好まれる理由のひとつです。

関連記事:2026年の猫の名前ランキング。「ムギ」7連覇の理由を考察

なぜスコティッシュフォールドは1位であり続けるのか

スコティッシュフォールドがアニコムのランキングで17年連続1位を維持している背景には、複数の要因があります。

1. 「見た目のわかりやすさ」が圧倒的

折れ耳、まん丸の顔、大きな瞳──スコティッシュフォールドの外見的特徴は、猫に詳しくない人でもひと目で「かわいい」と感じるわかりやすさを持っています。SNS映えする見た目が、認知と人気をさらに加速させました。

2. 飼いやすい性格

穏やかで甘えん坊、鳴き声が小さい、環境の変化にも比較的適応しやすい。初めて猫を迎える人にとって「飼いやすい猫」の条件を多く満たしていることが、幅広い層からの支持につながっています。

3. メディアとSNSの後押し

YouTubeやInstagramで人気の猫アカウントには、スコティッシュフォールドが数多く登場します。「まるお」と「もふこ」(HIKAKINさんの愛猫)をはじめ、著名人が飼っていることも認知度を高める大きな要因です。

4. ブリーダー市場の供給体制

人気が高いぶん、ブリーダーの繁殖数も多く、入手しやすい環境が整っています。「飼いたい」と思ったときに出会いやすいことも、ランキング1位を維持する構造的な理由です。

品種トレンドの変遷──10年で何が変わったか

この10年で、人気猫種の顔ぶれには確かな変化が起きています。

  • 不動の王者:スコティッシュフォールドは2009年から17年連続1位。この牙城は当面崩れそうにありません
  • 大型猫の台頭:ラグドール、ノルウェージャン、メインクーン、サイベリアンなど大型猫の人気が年々上昇。「大きな猫と暮らしたい」という需要が広がっています
  • 混血猫の躍進:保護猫譲渡の社会的浸透により、品種にこだわらず「縁のあった子を迎える」飼い主が増加。ランキング2位は大きな意味を持ちます
  • アメショの再浮上:一時順位を落としていたアメリカンショートヘアが、2026年版で6位に復帰。「定番品種」の底堅さが見えます
  • 低アレルゲン品種の注目:サイベリアンは「猫アレルギーでも飼える可能性がある」として注目を集め、TOP10入りを果たしました

全体的なトレンドとして、「見た目のかわいさ」だけでなく、「性格の穏やかさ」「飼いやすさ」「アレルギー対応」など、実用的な観点で品種を選ぶ飼い主が増えている印象です。

関連記事:なぜ日本は猫ブームなのか。犬を抜いた理由を社会学で読む

人気品種を迎える前に知っておきたい健康面の注意点

人気猫種には、品種特有の遺伝性疾患やかかりやすい病気が存在します。「かわいいから」だけで飼い始めるのではなく、その品種が抱えるリスクを理解した上で迎えることが大切です。

スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症

スコティッシュフォールドの折れ耳は、軟骨の遺伝的な異常によって生じます。この異常は耳だけでなく全身の軟骨に影響を及ぼし、「骨軟骨異形成症」と呼ばれる疾患を引き起こします。折れ耳の個体は程度の差こそあれ、すべてこの疾患を持っているとされています。

  • 症状:骨瘤(こつりゅう)の形成、四肢やしっぽの変形、関節の痛み、歩行異常
  • 特に注意が必要なケース:折れ耳同士の交配で生まれた個体は、症状が重篤になりやすい
  • 対策:定期的な健康診断、関節の状態チェック、体重管理(関節への負担軽減)

欧州の一部の国では、動物福祉の観点からスコティッシュフォールドの繁殖を規制する動きも出ています。人気の裏にある倫理的な問題を知っておくことも、飼い主の責任です。

マンチカンの椎間板ヘルニア・関節疾患

短い脚は脊椎や関節に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアや関節炎のリスクがあります。肥満は症状を悪化させるため、食事管理と適度な運動が重要です。

ラグドールの肥大型心筋症

ラグドールは肥大型心筋症(HCM)の遺伝的素因を持つ品種です。定期的な心臓エコー検査で早期発見に努めることが推奨されています。

ブリティッシュショートヘアの多発性嚢胞腎

遺伝性の腎臓疾患である多発性嚢胞腎(PKD)のリスクがあります。DNA検査で事前にリスクを把握できるため、ブリーダーから迎える場合は検査済みかどうかを確認しましょう。

関連記事:猫の寿命と長生きの秘訣。猫と過ごせる時間を最大化する

引用・出典

FAQ

Q. スコティッシュフォールドは折れ耳と立ち耳、どちらが健康ですか?

立ち耳のスコティッシュフォールドのほうが、骨軟骨異形成症のリスクが低いとされています。折れ耳の個体は、耳の軟骨だけでなく全身の軟骨に異常を持っており、程度の差はあれ関節に問題を抱える可能性があります。立ち耳の個体は軟骨の異常遺伝子を1つしか持たない(またはまったく持たない)ため、健康面ではより安心です。折れ耳・立ち耳にかかわらず、迎える際はブリーダーに親猫の健康状態を確認することをおすすめします。

Q. 初めて猫を飼うなら、どの品種がおすすめですか?

初心者に向いているとされるのは、性格が穏やかで環境適応力が高い品種です。具体的には、スコティッシュフォールド、ラグドール、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘアなどが挙げられます。ただし、品種だけで性格が決まるわけではありません。保護猫の中にも穏やかで人懐っこい子はたくさんいます。自分のライフスタイル(一人暮らしか家族か、在宅か外出が多いか)に合った猫を選ぶことが、品種選びよりも大切です。

Q. 混血猫(MIX)が人気ランキング2位なのはなぜですか?

保護猫の譲渡活動が社会的に広がったことが最大の理由です。自治体の譲渡会、保護猫カフェ、SNSでの里親募集など、保護猫と出会う機会が格段に増えました。「ペットショップで買う」以外の選択肢が当たり前になりつつあり、「品種にこだわらず、縁のあった子を迎える」という価値観が浸透しています。混血猫は遺伝的多様性が高いぶん、純血種に比べて遺伝性疾患のリスクが低い傾向があることも、知られるようになってきました。

まとめ

2026年の人気猫種ランキングは、スコティッシュフォールドが17年連続1位、2位に混血猫、3位にマンチカンという結果でした。スコティッシュの人気は、見た目のわかりやすいかわいさ、飼いやすい性格、SNSとメディアの後押しが重なった結果です。一方で、折れ耳の裏にある骨軟骨異形成症という遺伝性疾患の存在も、飼い主として知っておくべき事実です。大型猫の台頭や保護猫の躍進など、ランキングからは日本の猫文化の変化が読み取れます。品種の魅力と健康リスクの両方を理解した上で、自分にぴったりの猫と出会ってください。

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執筆:URAYAMA NO NEKO / Tetsu Onodera

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